めぐる が みえる

人と自然、人と人とがつながる社会を
みんなで一緒につくる

Message

わたしたちの想い

「めぐる が みえる」 とは?

私たちは、私たちのいのちを支える食べ物が、どこでどんな風につくられているかを意識することは、どのくらいあるでしょうか? 私たちが毎日着ているものが、なにを原料に、誰がつくってくれたのかを言える人はどのくらいいるでしょうか? 何%のひとが、私たちの暮らす家を支える木材がどこで育ち、どんな工程を経てやってきたのか、を知っているでしょうか?

社会の利便性が上がることと引き替えに、あらゆるモノが単なる経済的な交換物となりました。 そのモノが手元に届くまで背景や、誰がどのようにつくり、誰の手を介してやってきたのかに思いをはせることも、よほど特別なモノでない限り無いのではないでしょうか。 地下に眠っていた化石燃料を使い、プラスチックなどの新素材を安価に大量につくる技術と、世界中に張り巡らせた流通と通信網、そして取引の仕組みにより、私たちは容易に、無自覚に、多くのモノを手に入れ、消費できるようになりました。

好きなときにモノが手に入り、季節を問わず快適な室内環境で暮らし、海外とも自由に行き来できる。そんな暮らしを私たちは半世紀以上にわたり享受してきました。 それはたしかに豊かで便利な暮らしと言えたのでしょうが、代償は決して小さくなく、地球に気候が変わる程のインパクトを与え、多くの生物種の絶滅を招くに至りました。 SDGsを掲げて行動を起こすには遅すぎた感すらあります。

近年、その影響は顕著で、このままの暮らしを続けることができないことは、誰しもが感じていることでしょう。 私たちはあらためて、自然の循環の中に生きていることを認識し、自らの暮らしを再構築する必要にせまられています。 私たちの暮らしの中の行為・出来事が自然からどんな恩恵を受け、自然に対してどのような影響を与えているのか。これがリアルタイムに近い形で見えるようになれば、私たちは自身の行動を調整し、そのことに対応しようとします。つまり「めぐる(なにとなにがつながっているのか)がみえる(いまどんな状態で次にどんなことがおこっていくのか)」ことは人の行動を変えるきっかけになるということです。

人間社会に目を向けても、富める者と持たざる者の格差は開くばかりで、世界中で分断が進み、争いが起こっています。このことは資源を大量に消費する暮らしとも密接に関連しています。 私たちは人と人とのつながりについても、自然とのつながりを知るのと同様に、もう一度認識し直す必要があります。

”めぐるがみえる”

自然と人の間のあらゆるつながり、人と人とのつながりをも含めた関係性の見える化を、私たちはこう表現します。

様々な分野の研究者と市民が同じ目的の下に集い、知恵を出し合い、「めぐるがみえる」仕組みを社会に実装していくこと。たくさんの「みえる」が生まれる程、社会課題の解決につながっていくと確信します。

南三陸いのちめぐる学会は、“めぐるがみえる”を追求することで、持続可能な社会づくりに貢献します。

About us

南三陸いのちめぐるまち学会とは

南三陸をフィールドとして、
【めぐるがみえる】に関する知見を集め、
持続可能な社会の実現に向けた知恵を、研究者と市民が共有するための集まりです。

一般的な学会は、それぞれの専門分野ごとに最新の成果を発表し合い、研究者同士が交流を深める場です。しかし、特定の分野の知見のみをいくら深めても、私たちの目指す「いのちめぐるまち」の実現には至らないでしょう。

分野を超えた学際的な議論をおこし、地域の社会課題にダイレクトに向き合うことで得られる知見を統合していく必要があります。こうした活動を研究者と市民が一緒に進めることで、【いのちめぐるまちづくり】についてのロジックを磨き、知恵を集め、みんなが納得できる未来への道筋を、ともに描いていくことこそが重要です。

この活動に興味を持つひとの輪が広がれば広がる程、そして、思いもよらぬ異分野からの参入が増えれば増える程、持続可能な【いのちめぐるまち】の実現に一歩一歩近づくのではないかと考えます。

本学会への参加は、学問分野を問いません。また、研究者ではない、一般の市民の参加を歓迎します。もちろん、南三陸在住かどうか、これまで関係していたかどうかも問いません。このチャレンジを面白がって下さる、一人でも多くの方々の参加をお待ちしております。

南三陸が目指す「いのちめぐるまちづくり」をきっかけに磨かれた知恵が、日本各地あるいは世界中にひろがり、持続可能なまちづくりに貢献できることを期待しています。

Story

なぜ南三陸なのか?

宮城県の北部に位置する南三陸町は、太平洋に面する小さなまちです。

東日本大震災からの復興過程で、環境配慮型牡蠣養殖により日本初のASC認証を取得。
山の適切な管理を行っていることを証明するFSCⓇ認証とダブルで認証を取得しているのは、日本で唯一です。

また、バイオガス事業の導入により、無駄にエネルギーを使って焼却処理されていた生ゴミが液体肥料に生まれ変わり、地元のお米や野菜を育てる為に使われています。その過程で生まれるメタンガスもエネルギーとして無駄なく再利用されます。

「森里海ひと いのちめぐるまち 南三陸」をまちの将来像に掲げる南三陸では、森、里、海、そしてひとの暮らしの間で生まれるさまざまな循環を「いのちめぐる」を合い言葉に、もう一度見直そうとしています。

小さなまちで起こった「いのちめぐるまち」への動きは、大学の研究者や企業、学生など様々な方々の共感を生み、人と自然、そして人と人との間のつながりをもう一度捉え直し、何がめぐっているのか、どう変えていったら持続可能な社会を実現できるのか、という問いに答えるための活動へとつながっています。【めぐるがみえる】状態を作り出し、人と自然、人と人とのあいだの複雑なつながりを誰もが理解しやすくするための調査研究活動です。

全国でも珍しい町立の研究・教育施設である「南三陸ネイチャーセンター(町立自然環境活用センター)」や、地域資源プラットフォームとして設立された「一般社団法人サスティナビリティセンター」といった、ハブとなる組織の存在が、研究者の活動や市民の学びの機会をサポートしています。

南三陸町はこのように、森里海の間のつながりや、ひとの暮らしとの間に生まれる関係性を調べ、学ぶ場所として必要な要素を網羅しているのです。

本学会では、南三陸をモデル地区の一つとして活動を進め、人と自然、人と人とがつながる社会の状態を見える化することで「持続可能な社会の実現」に寄与する「めぐるがみえる」の追求を行っていきます。

「いのちめぐるまちとはなにか?」という議論でうみだされる素晴らしいモデルが、日本各地、そして世界中に展開されることにより、気候変動や生物多様性といった、「人の暮らしと自然とのかかわり方」に端を発するさまざまな問題の解決に大きく貢献できると考えています。

Activities

わたしたちの活動内容

南三陸いのちめぐるまち学会 大会の実施

年に一度の大会では、「めぐるがみえる」に関する様々な分野の研究成果を、誰もが分かりやすく共有できる機会を提供します。また、研究者同士、研究者と市民、そして各地で実際に地域活動を行っている人たちが繋がれる機会を提供します。

新たな担い手の創出/育成

大会の開催にあわせ、あるいは必要に応じて研修会等を開催し、市民の方々に、研究をより身近に感じ、そして科学を使いこなすようになるための機会を提供します。

Join

入会

「めぐるがみえる」の実現に少しでも興味のある方、一緒に活動していただける方からのご参加をお待ちしております。

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当学会に関する疑問や気になることなど、お気軽にお問い合わせください。